機内で快適に過ごすために知っておくべき英語フレーズ
限られたスペースしかない機内での時間も、できることなら、なるべく快適に過ごしたいですよね。特に英語圏への旅行では10時間以上のフライトも多いので、ストレスは最小限におさえたいものです。今回は、そんな機内を快適に過ごすために知っておくと役に立つ英語表現や発音のポイントを紹介します。
席に着く
Excuse me, I can’t find my seat.
すみません、席が見つけられないのですが。
Someone is sitting on my seat.
誰かが私の席に座っています。
Will you help me put my luggage (suit case / bag) up? It’s a little heavy.
荷物を上げるのを手伝ってくれませんか?少し重いんです。
OK. / Sure. / Alright.
いいですよ。
Sir ( Ma’am), do you mind if I put your bag (suit case / luggage) on the shelf?
お客様、荷物を上の棚に置いてもよろしいですか?
Sure. / Go ahead. / OK.
いいですよ。どうぞ。
Can I recline my seat?
背もたれを倒してもいいですか?
解説
国際線に使われる飛行機は1列に10席が並ぶ大きなものです。機内は大変混雑します。自分の席が前方にあれば比較的見つけられやすいのですが、後方部の座席までたどり着くのは少し大変です。しかも「後ろもつかえているし、早く座らなきゃ!」と焦るのが日本人。焦りながら自分で見つけるより、添乗員に席を尋ねる方が的確です。「I can’t find my seat.」と言えば教えてくれます。
誰かが間違えて自分の席に座っているけれど、本人に直接言いにくいなら、これも添乗員に頼りましょう。「Someone is sitting on my seat.」はsitとseatの発音がポイントです。意識せずに「シット」「シート」では「shit」「sheet」に聞こえます。「スィット」「スィート」のようにsを強調して発音してください。
足元に置けない大きい荷物は棚に収納します。重くて助けが必要なら、添乗員や近くにいる男性に手伝ってもらいましょう。「Will you help me?」で伝わります。「put」は「置く」です。
狭い空間でリクライニングを倒すのは勇気がいりますね。いきなり倒すより、トラブル防止にもなるので後ろの人に一言声をかけることをおすすめします。「recline」は日本人が苦手なRとLが入っているので難しいです。reは上顎に舌がくっつかないように、clineは上顎にくっつけるように発音します。
飲み物・食事の選択
What would you like to drink?
お飲み物は何になさいますか?
Apple juice, please.
リンゴジュースをお願いします。
What choices do I have?
(選択肢は)何がありますか?
We got water, apple, orange, red and white wine, vodka, and whiskey.
水、リンゴ、オレンジ、赤ワイン、白ワイン、ウォッカ、ウィスキーです。
I will get some water.
お水にします。
Chicken or beef?.
鶏肉と牛肉、どちらにしますか?
Any coffee?
コーヒーはいかがですか?
Please.
お願いします。
Can I have 2 sugar and milk?
砂糖とミルク2つずつください。
解説
飲み物や機内食は、座席ポケットに収納されているメニュー表に記載されています。あらかじめチェックしておきましょう。日本発着便なら日本語訳があることが一般的ですが、国内線はほぼ英語表記(または現地の公用語)のみだと思ってください。
「What would you like to drink?」は「ワッジューライトゥドゥリン?」のように聞こえます。そして、このように聞いてくれる人は親切です。短く「Anything to drink?」と聞く添乗員や、隣の人に聞いた流れで「you?」「あなたは?」だけの人もいます。
「~をお願いします。~をください。」は「water, please.」だけで十分。これは、どのやりとりにも言えることですが、「I want some water.」のように、しっかりした完璧な文で答える必要はありませんので安心してください。
食後はコーヒーや紅茶のポットを持って乗務員が機内を巡回します。飲みたい場合は手を挙げるだけでも良いですし、近くに来たら「coffee please.(コーヒーお願いします。)」や「Do you have green tea?(緑茶はありますか?)」のように尋ねても良いでしょう。砂糖とミルクはそのまま「sugar」と「milk」ですが、「milk」の発音は「ミウク」に近いです。「ミルク」と言っても通じないので気を付けてください。
新聞や毛布などをお願いする
May I have a blanket?
毛布をいただけますか?
May I have another blanket? It’s a little cold.
もう1枚毛布をいただけますか?少し寒いです。
Do you have a Japanese newspaper?
日本語の新聞はありますか?
I saw no one is sitting on the last low. May I sit there?
最後尾は誰も座ってない様ですが、座っても良いですか?
Can I have some snacks?
スナックをいただけますか?
Is this free of charge?
これは無料ですか?
解説
何かが欲しい時は「May I have ~?」「Can I have ~?」や「Do you have~?」を使います。
機内はとても乾燥しているので慣れない空間で体調を崩すこともあります。また、天気や気流の関係で機体が大きく揺れたり、密集した場所でのにおいや人酔いなどで気分が悪くなったりすることもあるでしょう。すべてに対応しているわけではありませんが、頭痛薬や吐き気止め、のど飴なども機体には用意されています。遠慮せずに確認してみましょう。
気分が悪いときは「I’m not feeling well.」と言いましょう。吐き気がするなら「I may vomit / puke.」と言いましょう。「puke」「ピューク」と発音します。これはスラングですが、日常会話では「vomit」よりよく使われます。日本語が話せる乗務員をお願いしたい時は「Is there any Japanese attendant?」と尋ねましょう。
飛行機に空席がある場合、他の席に移動できる可能性もあります。例えば自分は女性なのに男性に挟まれた真ん中の席に座っている、子供を抱っこしていて窮屈なので少し広いところで休みたいなど、事情を説明して移動させてもらいましょう。何度も言いますが、海外では相手が察してくれることを待って遠慮していてはダメです。自分から主張してくださいね。
また、昨今のLCC人気で食事や飲料を含む多くのサービスが有料の場合があります。例えば、機内食やお菓子、ヘッドホンが有料のこともあります。心配なら「Is this free of charge?」もしくは「Is this free?」と尋ねてください。学校では「free」は「自由」と習いますが、日常生活では「無料」「(予定がなくて)空いている」を指してよく使われます。
トラブル発生、設備を使用したい
I think my earphone is broken.
私のイヤホンは壊れていると思います。
I spilled my juice. Can I borrow some towels?
ジュースをこぼしてしまいました。タオルをお借りできますか?
The reading light doesn’t turn on.
読書灯がつかないのですが。
How can I turn on my TV?
テレビはどうやってつけますか?
Could you tell them to be quiet? I can’t sleep.
彼らに静かにするよう注意してくれませんか?眠れません。
Do you have any toys for children?
子供のおもちゃはありますか?
Fasten your seatbelt until the sign goes off.
サインが消えるまでシートベルトをお閉めください。
解説
長時間機内で過ごしているとトラブルも付き物です。自分や何かを壊してしまったり、自分の座席の設備が故障したりするトラブルと、周りがはしゃいでうるさかったり機体が大きく揺れて不安になったりすることもあるでしょう。
イヤホンがうまく聞こえない時やチャンネルが正常に動かない時は「~ is broken.」を使いましょう。「~は壊れています。」を意味します。本当に壊れているのか、自分の使い方が間違っているのかは分かりませんので冒頭に「I think ~」をつけると無難な表現になります。
何かの使い方が分からない時は「How can I ~?(どうやって~しますか?)」と聞きます。
イヤホンの使い方やチャンネルの変え方など、周辺機器のことなら隣の席の人にも分かることです。乗務員さんも毎回すぐに駆けつけてくれるわけではないので、隣の人に聞いてみるのも会話のきっかけになって良いですよね。
狭くて不安定な機内では飲み物をこぼすこともあるでしょう。そんな時は、まず周りに迷惑がかかっていないことを確認してください。ノートパソコンやカメラに水分がかかっていては大変です。慣れない英語でのトラブル対応を避けたいなら尚更です。
機内は夜になると電気が消えます。消灯しても騒いでいる人達がいたら、添乗員さんに注意してもらうようお願いしましょう。中にはエネルギッシュな学生やツアーの団体客、子供など悪気はなくても騒がしい乗客もいます。「うるさいなぁ」と思っている人はあなたの他にもいるはずです。
「Could you ~?」「Would you ~?」は相手に丁寧にお願いする表現です。もちろん、「Could you keep your voice down? Many people are trying to sleep.(少し声のトーンを下げてくれませんか?みなさん寝ようとしてるので。)」と直接話しかけても良いです。ただ、「Shut up!」や「Be quiet!」と命令口調で怒鳴ってはいけません。直接注意する場合は、言葉のチョイスがキーになります。
到着
I’m about to miss my connection flight. Can I get off first?
乗継便に遅れそうなんです。先に降りてもいいですか?
Will you get me my bag from there?
そこ(棚)から荷物を下ろしていただけませんか?
Go ahead.
(お先に)どうぞ。
解説
飛行機が遅れると乗り継ぎ便への移動が大変です。飛行機は、ファーストクラス、ビジネスクラスから順に降りて行くので、後方に座っていると必然と待ち時間が増えます。乗り継ぎに遅れそうな時は、先に下りたい旨を着陸前に乗務員に伝えてください。周りが下り始めてから主張しても遅いですよ。「about to miss」は「乗り遅れそう」を意味します。
頭上の棚に置いた荷物を1人では下ろせない場合は、周りの男性に協力をお願いしましょう。「from there」は「そこから」を意味します。棚を指しながら伝えましょう。また、荷物を下ろすのに苦労している人を見つけたら「here.」「I got it.」「Let me help you.」などと言って手を貸してあげましょう。これらは全て「手伝いますよ。」「私に任せて」と手を差し伸べる時に使える役立つ表現なので、覚えておいてください。
特に自分が急いでない場合や、急いでいる人を見つけたら自分の前に入れてあげると親切です。「Go ahead.」は「お先にどうぞ~」と軽く促しているニュアンスの表現です。トイレなどの順番待ちでも使えますよ。