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保安検査を通過して飛行機の乗るまでに必要な英語フレーズ

入国審査と並んで、空港内でもっとも緊張する場面と言われるのが保安検査(ボディチェック)です。流れ作業にも関わらず、検査が厳しく、担当する職員の人数も多いからです。ここでは、そんな不安な海外での保安検査を通過し、搭乗ゲートへ向かい、実際に飛行機に乗るまでに必要な英語表現を紹介します。

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保安検査を受ける

(Please) come this way.

こちらの列にもどうぞ。

Have your passport and boarding pass ready.

パスポートと搭乗チケットをご用意ください。

Please lay your bag flat.

荷物は横に寝かせて置いてください。

Put your cell phone, laptop, and wallet in this tray.

携帯電話、ノートパソコン、サイフはこのトレイに入れてください。

May I check your bottle?

ペットボトルをチェックしても良いですか?

You can’t bring liquid or gels over 100ml.

100ml以上の液体やジェルは持ち込めません。

解説

大きな空港では何百人が常に保安検査を通過します。手間取ってしまうと後ろの人達に迷惑がかかります。保安検査は、こちらから質問することは少なくリスニング力が試されるプロセスです。特に、機内に持ち込めない物や荷物をX線に通すためのルールは聞き逃したくないものです。

 

長蛇の列ができていても、端の方のX線検査機は意外と空いていたりします。係員が「Come this way.」と言ったら「こっちの方は空いていますよ。」と誘導してくれているので、遠慮なく利用してください。手荷物をX線検査機に入れる時にパスポートと搭乗券もチェックされます。この2つは手に持っておくと取り出す手間が省けます。「Have ~ ready.」はネイティブがよく使うフレーズで「~を用意しておいて。」という意味です。

 

X線検査機を通す時は手荷物を横にします。係員が直接乗客の荷物を触ることはほとんどありません。「Lay your bag flat, please.」のように、何か指示がある場合は口頭のみです。「lay」は「横にする、横になる」を意味し、発音は「レイ」です。「ライ」ではないので注意してください。「lay」だけでなく「put」か「place」が使われる場合もあります。

 

貴重品やカメラ、スマホ、タブレット、ノートパソコンなどのAV機器は荷物とは別にトレイに入れてX線検査機に通します。「laptop」は「ノートパソコン」のことです。ノートパソコンは和製英語なので海外では通じません。ペットボトルや水筒など飲料もチェックされます。「bottle」の発音は「ボロォ」のように聞こえます。

 

ほとんどの国際線が、機内に持ち込みを禁止しているものがあります。保安検査場を通る前に持ち込み禁止物を持っていることに気付いたら、通路に設置されている没収箱の中へ入れましょう。X線検査で発見された場合は、手荷物から取り出し没収されます。「liquid」は「リクイッド」と、「gel」は「ゲル」と発音します。

 

ボディチェック

Take off your jacket, please.

ジャケットを脱いでください。

Take off your belt and shoes. Put them in the container.

ベルトと靴も脱いで(外して)ください。トレイに入れてください。

Come forward.

前に進んでください。

Again.

もう一度通ってください。

Are you wearing a belt? You better take it off.

ベルトをしていますか?外した方が良いですね。

You may want to take off your necklace, too.

ネックレスも外した方が良さそうです。

I have some metal in my knee/ anklet/ elbow.

ひざ、足首、ひじに金具が入っています。

解説

まず、この状況で使われる「ボディチェック」自体が和製英語なので海外では通じません。(他の意味になります。)空港での身体検査は英語で「security check」や「a search」と言います。

 

上着や帽子、靴は脱いでチェックを受けるのが基本です。「脱ぐ」を意味する「take off」はとても便利な表現で、帽子やピアスなどのアクセサリー類を「外す、取る」としても使います。探知機が反応したら「Are your wearing a belt?(ベルトをしていますか?)」のように聞かれます。小銭やキーホルダーなどにも反応するので、ポケットの中も確認してください。

 

たまに、靴を脱いでじっとしている人が居ます。準備ができたら、何も言われなくても探知機をくぐってください。「Go forward.(くぐってください。)」と、声をかけてくれる職員ばかりではありません。探知機が反応したら「Again.(もう一度くぐってください。)」と言われます。

 

大ぶりのピアスやネックレス、ヘアアクセアリーに反応する可能性もあり外すように指示されることも考えられます。基本的に金属類は全て外し、トレイに入れてください。「You better ~」や「You may want to ~」は「~を外したほうが良さそうですね。」と優しくお願いしている表現です。

 

手術をして体内に金属金具が入っている方もいるでしょう。これは大きさや部位によって、反応する場合としない場合があります。もし反応したら「I have some metal in my ~.(~に金属が入っています。)」と伝えましょう。

 

搭乗ゲートを探す

Excuse me. Where is gate 15?

すみません。15番ゲートはどこですか?

I’m looking for gate 15. How can I get there?

15番ゲートを探しています。どうやって行きますか?

It’s in the other building. You need to take the bus.

隣の建物にあります。バスに乗ってください。

Where is the nearest restroom from here?

ここから1番近いトイレはどこですか?

Excuse me. I thought I will board from this gate.

すみません、このゲートから搭乗するはずなのですが。

Is it far?

遠いですか?

No. it is 3 gates before this gate.

いいえ。ここより3つ前のゲートです。

解説

保安検査をクリアしたら、次に搭乗ゲートを確認しましょう。出発時間の30分前には搭乗ゲートに到着しておく必要があります。広い空港だと、保安検査場から搭乗ゲートまで5分以上歩いたり、バスで移動したりします。空港内をモノレールが走っていることもあります。時間に余裕があったとしても、お土産屋さんや飲食をする前に搭乗ゲートを把握しておきましょう。

 

ゲートが見つけられないなら迷わず尋ねましょう。「●番ゲート」は「gate 数字」と言います。場所は、「Where is ~?(~はどこですか?)」もしくは「I’m looking for ~.(~を探しています。)」のどちらかを使って聞くことができます。「How can I get there?」は目的地までの手段を尋ねるフレーズです。「~に乗る」は「take ~」です。聞き逃さないように注意して聞きましょう。

 

トイレを尋ねる場合は「nearest restroom from here」「ここから1番近いトイレ」と付け加えると明確です。「nearest ~」は喫煙スペース (smoking room) やお土産屋さん(gift shop) などにも使えるので覚えておくと役立つでしょう。

 

搭乗ゲートに着いても安心はできません。搭乗ゲートが予告なく変更されている場合があるからです。このような場合、掲示板に新しい搭乗ゲートが表示されています。もし、搭乗カウンターに職員がいるなら直接尋ねましょう。「I thought ~.」は「~だと思った。」を意味する表現す。唐突に「Where is gate 4?(4番ゲートはどこですか?)」とゲートの場所を尋ねるより、乗客が困惑している様子が伝わりやすい尋ね方です。

 

新しい搭乗ゲートが今の場所から遠いのかどうかも確認すべきポイントです。特に時間ギリギリの場合は乗り遅れないように注意してください。海外では、このような突然の変更も多いに有り得ます。落ち着いて対処する心構えが必要ですね。

 

搭乗する

Delta Airline flight 704 will begin boarding in 10 minutes. All passengers must come to the gate.

デルタ航空フライト704便は10分程で搭乗を開始します。乗客の皆様は搭乗ゲートまでお越しください。

Delta Airline flight 704 is now boarding first class passengers and premium members.

デルタ航空フライト704便は、ファーストクラスのお客様とプレミアム会員様の搭乗を行っています。

Delta Airline flight 704 is now boarding all passengers.

デルタ航空フライト704便は、現在全てのお客様の搭乗を行っています。

Excuse me. Can I go through?

すみません、通してください。

Um, I think this is my seat.

あの、ここは私の席だと思います。

解説

ここで重要な表現は「boarding」「搭乗する」と「passengers」「乗客」です。まずはファーストクラスやビジネスクラス、プレミアム会員が搭乗し、次に障害のある人や子供連れの人、そして一般の乗客の順に搭乗します。搭乗が開始してから、一般の乗客が搭乗するまで半時間ほどかかるでしょう。

 

そして、飛行機内は通路が狭く混雑します。「go through」は「通り抜ける」と言う意味ですが、ここでは「通ります。」「通してください。」を指して使っています。また、席を間違えて座ることも多々あります。自分の席に誰かが座っていたら「I think this is my seat.(ここは私の席だと思うんですが…)」と話しかけましょう。反対に、自分が間違えていた場合は「Oh! I’m sorry.」と言って移動しましょう。

 

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