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海外旅行に必要な英文法のレベルとスムーズなコミュニケーションのための勉強方法

普段の生活の中で英文法を使う機会って滅多にないですよね。学生時代に勉強して以来なのに、海外旅行に来たからといってスラスラ英文法が頭に浮かぶはずもありません。それゆえに、海外旅行をされる方の大半は「どこまで英文法をマスターしたら海外旅行先でスムーズにコミュニケーションがとれるのか?」と心配になるのです。

実は、海外旅行でスムーズなコミュニケーションをとるために必要な英文法のレベルは、多くの旅行者が心配するほど高くはありません。その内容は、中学生3年間で習う英文法で十分過ぎるほど。一般的に英語圏での日常生活は、日本の標準的な中学校で習う英文法と英単語で成り立つと言われています。アメリカで暮らした経験がある筆者も同意します。反対に、海外旅行で使う英語はあくまで会話が中心であって、文法は関係ないと考えている方もいらっしゃいます。

スムーズなコミュニケーション

確かに、海外旅行で使う英語は「コミュニケーションツール」なので、単語やジェスチャーを使えば何とかなる部分はあります。しかし、英文法の基盤が備わっていないと文章を組み立てることができません。単語とジェスチャーのみでは、自分が言いたいことも相手が言いたいことも理解するのに時間がかかってしまいます。

そこで今回は、海外旅行に必要な英文法のレベルと、スムーズなコミュニケーションをとるためのちょっとした勉強方法を紹介します。

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海外旅行に必要な英文法のレベルとは?

海外旅行で使われる英会話の内容は、中学3年生までの英文法を知っていれば十分です。私たち、日本人が日常生活で難しい単語や表現使わないことと同じで、英語もお店やレストランでの支払いや空港、ホテルでのやりとりに難しい言い回しは出てきません。質問はDo you ~? やAre you~? もしくは How many ~? What do you ~?など中学1年生で習う疑問文ですし、I want to go to ~.(~に行きたいです。) We are looking for a bus stop.(バス停を探しています。)など、to不定詞や進行形も中学1、2年生で習います。このように大抵の英会話はすでに私たちが勉強したことがある文法で成り立っているのです。それでも「英語は難しい」と身構えてしまう理由は、相手の発音が聞き取れなかったり知らない単語が出てきたりするからです。英語のリスニングを鍛える方法や発音の良くするポイントはこちらで紹介しています。



海外旅行先で英文法が理解できていることのメリット

次に海外旅行で英文法が理解できるとどんなメリットがあるのかを紹介します。海外旅行で使う英語は「話す」ことがメインなので、英文法はそこまで重視されません。結論をいえば伝われば良いのですから。確かに読み書きよりも話すことが圧倒的に多くていのですが、その意思疎通をスムーズに行うためにはやはり最低限の英文法の知識を持っていて損はしませんよね。

サインや説明書きが読める

英文法が分かっていると、街中の看板やホテルや空港での掲示板、注意点などが読めます。 例えば、DANGEROUS. DO NOT ENTER.(危険。入るな。)と書かれた掲示物を見てDon’t は「~するな」という命令文だと知っていれば一旦足を止めることができますよね。

筆談でコミュニケーションがとれる

口頭では英語が聞き取れない、こちらの英語がうまく伝わらない。そんな困った状況でも基本の英文法が分かっていれば筆談でコミュニケーションをとることができます。日本人は英語のスピーキングやリスニングより、読み書きが圧倒的に得意です。特に時間やお金などの数字は「書いてくれたら理解できる」ことも多いです。



海外旅行に向けて役立つ英文法を勉強する際のポイント

続いて海外旅行に向けて英語を勉強する上で特におさえておくべき英文法のポイントを紹介します。中学3年分の英文法を網羅するには時間がかかってしまうので、注力してほしいポイントを絞ってお伝えします。英文法を学習する上でひとつ覚えておいていただきたいことがあります。完璧な英文法である必要はありません。繰り返しになりますが、海外旅行で必要なスキルはいかにして英語でコミュニケーションをとるか。綺麗な文章や発音を気にしてモゴモゴするよりも身振り手振りで伝えようとする姿勢が相手に伝わることが重要です。

文型の違いを理解する

英語と日本語の大きな違いは文型(言葉の並び順)です。日本語が「(主語+)目的語+動詞」に対して英語は「主語+動詞+目的語」です。文型が合っていないと、こちらの意図は相手に伝わりにくいです。何度もトライすることに心が疲れてしまい、英語で伝えること自体をギブアップしかねません。It’s sunny today.(今日は晴れです。)My dog is sleeping.(犬が寝ています。)のように、日頃から英語の文型を意識して目に入る光景や自分の行動を英語にしてみてください。

I, Weから始まる文章を強化する

基礎的なことですが、1人称(IとWe)から始まる文章は自分の情報や意見、要求に直結しています。海外旅行先で自分の状況を伝えられるか否か、はあなたの海外旅行満足度を左右します。I want to eat ~.(~が食べたいです。) やWe are tired.(私たちは疲れました。)そして We will go shopping tomorrow.(明日ショッピングに行きます。)など、自分の状況を伝える表現は知っておくべきです。

5W1Hの疑問文を間違わずに身に付ける

5W1H (What, When, Where, Why, Which, How)から始まる疑問文は間違わずにマスターしてください。Where is ~?(〇〇はどこにありますか?)やWhat time will the show start?(ショーは何時に始まりますか?)、How long does it take to ~?(〇〇までどのくらいかかりますか?)など、5W1Hを使いこなせると、より自分たちが知りたい情報を得ることができます。ここでも正しい疑問文を作る必要はありません。What time train come?(何時に電車は来ますか?)でも相手には伝わります。例えば外国人に「デンシャ、なんじ来るますか?」と聞かれたら言いたいことは理解できますよね?それと同じです。



完璧な英文法より基礎と伝えたい気持ちが大事

海外旅行で求められる英文法のレベルと、英文法を習得しておくことの重要性をお伝えしました。海外旅行は試験ではありません。完璧な英文法を身に付けることよりも相手とスムーズにコミュニケーションをとることが目的です。正しく英語をつかうことや英文法にとらわれて難しく考えるのではなく、ジェスチャーを交えながら自分の意思を伝える姿勢が大切です。英文法と同時にスピーキング力やリスニング力も鍛えて、実りある海外旅行を楽しんでくださいね。



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