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入国審査・税関を問題なく通過するために知っておくべき英語表現

海外旅行には必ず付き物の入国審査と税関通過。英語でのやりとりでとても緊張すると言う人も多いです。しかし、どちらも聞かれる内容は決まっているので、答えは事前に用意できます。今回は、そんな入国審査と税関を無事にクリアするために知っておくべき英語表現を中心に空港を出るまでに使うフレーズを紹介します。

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預けた荷物を受け取る

Where is the baggage claim for Delta Airline flight 580?

デルタ航空580便の荷物受取場はどこですか?

Where is the baggage claim for oversized stuffs?

サイズオーバーの荷物の受取場はどこですか?

Excuse me, that suite case is mine.

すみません、それ私のスーツケースです。

Oops. I’m sorry.

あら。ごめんなさい。

My luggage/ suite case/ bag hasn’t come out yet.

私の荷物/スーツケース/カバンがまだ出てきていません。

I can’t find my luggage / suite case / bag that I checked.

預けた荷物/スーツケース/カバンを見つけられません。

Could you check the status?

状況を調べてもらえませんか?

Will you watch this (my stuff)? I want to go get a cart.

これ(私の荷物)を見ててもらえますか?カートを取りに行きたいんです。

Sir/ Miss, Is it OK if I check your baggage?

すみません、荷物を確認してもいいですか?

Hi. Can I check your luggage? He smells something.

こんにちは。荷物をチェックしてもいいですか?(探知犬が)何かにおうみたいだ。

解説

飛行機を降りたら、まず預けた荷物を受け取ります。荷物は飛行機の便ごとにターンテーブルに運ばれます。この荷物の受取場所は英語で「baggage claim」です。空港内の案内板にもそのように書かれています。人の流れについて行けば迷うことはないですが、ターンテーブルは何個も並んでいるので、どこに自分の荷物が出てくるか分からない場合はフライト名も一緒に尋ねましょう。

 

同じような色とデザインのスーツケースが沢山出てくるので、間違えることもよくあります。誰かが自分の荷物を間違えて持って行くのが見えたら即座に引き止めましょう。「That is my suite case.」か「That suite case is mine.」どちらでもOKです。そのまま空港の外まで持って行かれたらとても厄介なことになりますよ。「suite case」の発音は「ツ」を弱くして「スーケイス」に近いです。

 

もし、あなたが間違えて他人の荷物を取ってしまったなら「Oops.」「おっと。」や「Oh!」「あぁ!」と言い、故意ではなかった事を前面に出しながら謝ってください。「Oops.」は「ウップス」と発音します。「おっと、あちゃー、えへへ」のようなニュアンスのスラングです。

 

アメリカでは、3.11以来、預けるスーツケースの施錠が禁止されているだけでなく荷物がランダムに開けて検査されるようになりました。施錠されていると検査員が鍵を壊してでも中身をチェックします。新しいスーツケースには、TSAロックと呼ばれる検査する職員だけが開けることのできる鍵が使用されています。ただ、一昔前まではTSAロックなら施錠OKだったのですが、今はそれも禁止になりました。アメリカへ渡航する際はスーツケースに鍵をかけずに預けてください。アメリカ以外の国は施錠しても問題ありません。

 

残念なことに、預けた荷物が行方不明になったり壊されたり、中身がなくなったりする事件は海外の空港では日常茶飯事です。そんな時は荷物がまだ出て来ていないことを伝え状況を確認してもらいましょう。「~ hasn’t (has not) come out yet.」は「~がまだ出て来てない」と言う表現です。「I’m missing my suite case/luggage.(スーツケース/荷物が見当たりません。)」と言っても良いでしょう。

 

大荷物の場合はカートを利用しましょう。荷物をターンテーブルから取り出す前にカートを確保しておくとスマートです。もし、荷物を受け取った後にカートを取りに行きたいなら近くにいる人に見張りをお願いします。しかし、怪しまれることもあるので「I want to go get a cart.」と理由をしっかり述べましょう。

 

もし犬を連れた警察官に呼び止められたら素直に応じましょう。警察官に「Can I check ~?」や「Can I see ~?」と止められたなら、探知犬が持ち込み禁止の物やそれに似た匂いに反応しています。持ち込めないアイテムは国によって異なるので、旅行の前に確認しておくことをおすすめします。

 

入国審査

Next!

次どうぞ。

Wait behind the yellow line.

黄色い線より後ろで待っていてください。

2 lines. Make 2 lines.

2列でお並びください。

What is the purpose of your visit?

訪問の目的は何ですか?

Business / sightseeing / visiting my brother

仕事です / 観光です / 兄に会いに来ました

How long will you stay?

滞在期間は?

(For) 3 days.

3日です。

Where will you stay?

どこに滞在しますか?

A hotel / my friend’s house in San Francisco / Los Angeles / Chicago

サンフランシスコ / ロス / シカゴのホテル / 友人宅です。

Are you traveling alone?

1人ですか?

No, I’m with my mother.

いえ、母と一緒です。

Have a nice trip.

旅行楽しんでね。

Thank you. Have a nice day.

どうも。あなたも良い1日を。

解説

入国審査は最難関と言っても過言ではありません。強面の職員に1:1で質疑応答されるからです。しかし聞かれることは決まっているので身構える必要は全くありません。むしろオロオロ挙動不審な方が怪しまれて質問が増えるので堂々と立ち振る舞ってください。

 

まず、現地国籍保持者とその他では審査ゲートが違います。外国人は「Immigration」「移民」と書かれた列に並びます。前の人が終わると審査官が「Next!」と言ってくれるか、手で「おいで」と指示を出してくれます。その指示があるまでは自己判断で進まないことをおすすめします。

 

入国審査で聞かれることは基本的に多くても4つ。旅行の目的、滞在期間、滞在場所、同伴者の有無です。「purpose」「パーポス」と言われたら「目的」を聞かれています。観光なら「sightseeing」や「on vacation」と答えます。仕事の海外出張なら「business trip」で伝わります。完璧な文を作る必要は全くなくて、短く的確に答えるだけで良いのです。

 

「How long」と聞かれたら「滞在期間」を答えます。「(For)~ days」が大半の旅行者の返答になるでしょう。週間単位での滞在なら「(For ) 2 weeks.」のように答えます。次に「Where」と「stay」が聞こえたら「滞在場所」を尋ねられています。「ABC hotel in San Francisco.(サンフランシスコのABCホテルです。)」のように、具体的な場所を答えても良いですし、「in San Francisco.(サンフランシスコです。)」だけでもOK。審査官の反応は同じです。念のために滞在先の住所やウェブサイトのコピーなどを持っておきましょう。

 

同伴者は、尋ねる審査官とそうでない審査官がいます。1人旅なら「I’m alone.」「I’m by myself.」と答えましょう。同伴者がいるなら「I’m with ~.」「~と一緒です。」と伝えます。国によってはここで顔写真の撮影と両手の指紋を取ります。審査官の指示に従って、目の前にあるカメラと小さな台に指を置くだけです。こちらもテロ対策の一環です。

 

大抵の入国審査はこれで終わり。中には、「Are you a student?(学生さん?)」のように追加で質問してくる審査官や、「Your English is great.(英語うまいね)」や「I know “good morning” in Japanese is “Ohayo”, right?(日本語でgood morningはオハヨウって言うんでしょ。)」などと、普通に会話をしてくるフレンドリーな審査官もいます。最後に笑顔で「Have a nice day.」まで言えたら完璧ですね。

 

税関通過

Do you have anything to declare?

申告する物はありますか?

No. / No, I don’t.

いいえ、ありません。

(Can you) open your suite case?

スーツケースを開けてください。

Can I see inside?

中身を見てもいいですか?

Sure.

どうぞ

Why do you have many bags?

なぜたくさんのカバンを持っているのですか?

I brought Japanese foods for my friend living here.

ここに住んでいる友達に日本食を持ってきたので。

What’s this?

これは何ですか?

It’s sake, Japanese alcohol.

日本のお酒です。

You can’t bring this and this in.

これとこれは持ち込めません。

You have to pay duty for this.

これは関税を支払ってください。

OK. You can go.

はい、行っても良いですよ。

Thank you.

ありがとう。

解説

税関では不正な物(量)を持ちこんでいないか、税金のかかる物を申告なしに持ち込んでいないかなどをチェックします。1人旅なのにスーツケースや段ボールが3つ、4つあって1人分の荷物じゃないと見受けられる場合や、明らかに挙動不審な態度を取っていたりしない限り大きな問題はありません。質問をよく聞いて、シンプルに返答できれば無事通過できるので安心してください。

 

荷物を開けるよう指示されたら「Sure.」「OK.」「Of course.」と答えて素直に従ってください。特に液体や職員が過去に見たことがない物は「What’s this?」「これは何?」と聞いてくることがあります。日本人が持ち込みたい物は大抵日本のお酒や食料のことが多いです。「It’s Japanese seaweed.」「日本の海苔です。」「It’s Japanese alcohol.」「日本の酒です。」のように答えれば問題ありません。

 

「You can’t bring this in.」は「持ち込めないよ。」と言われています。「bring」には「持ってくる・連れて来る」の他に「(自分と一緒に」持っていく・連れていく」としても使われます。カップ麺を没収されたので理由を尋ねたところ、ビーフジャーキー(麺の具の牛肉)は持ち込めないと言われたケースもよく耳にします。国によって規制が異なるので、荷造りの時点で持ち込めない物を確認する必要がありますね。

 

両替をする

Can I exchange Japanese yen?

日本円は両替できますか?

Will you help me fill in the form?

用紙の記入を手伝ってもらえますか?

How many 100 dollars bills do you want?

100ドル札は何枚必要ですか?

10, please.

10枚お願いします。

Can I use a 100 dollars bill to buy a train ticket?

電車の切符を買うのに100ドル札は使えますか?

No. You better have some 20 dollars bills.

いいえ。20ドル札を何枚か持っておくと良いですよ。

解説

両替は日本を出る前に済ませることをおすすめします。(もしくは日本に帰国してから。)しかし、時間がなかったり、国外で両替する方がお得だったりするケースもありますよね。大抵の国際空港なら日本円の両替が可能です。両替コーナーの前には、両替可能な通貨や為替が表示されているので確認してください。

 

両替申請用紙の書き方が分からない場合は、係の職員に手伝ってもらいましょう。「fill in」は「(書いて」埋める」を意味します。「Will you help me?」と言いながら用紙を指さしても良いですね。

 

用紙にも書きこむ欄があるのですが、お札や硬貨を適当に振り分けて用意してくれる職員と「100ドル札は何枚にしますか?」「10ドル札は?」「あとは全部硬貨でいいですか?」など事細かに確認してくる職員がいます。空港を出たら、タクシーや公共交通機関で使える単位のお札が必要です。訪問国の物価を確認する必要がありますね。

 

空港から移動する

Excuse me, which bus goes to Downtown?

すみません、どのバスがダウンタウン行きですか?

Take a route 4.

4番バスに乗ってください。

Can I go to Downtown area by bus?

ダウンタウンへはバスで行けますか?

How can I get here?

(地図、滞在先の住所などを見せながら)ここへはどうやって行きますか?

You have to take a taxi.

タクシーに乗らなくてはいけませんね。

Where can I take a taxi from?

どこからタクシーに乗れますか?

You can wait here.

ここで待ってるといいよ。

Will you say that again?

もう一度言ってください。

Could you write down the direction?

行き方を書いていただけますか?

解説

どんな英語圏の国でも、空港から一歩外に出たら英語しか通じないと思ってください。空港まで送迎してくれるホテルもありますが、観光してからホテルに行きたい場合やそのようなサービスに申し込んでないなら公共交通機関を使いましょう。

 

大抵、バス乗り場周辺には案内係・バスの誘導係がいます。「~への行き方を教えてください。」を意味する「How can I go to ~?」を使えば事は足ります。地図やホテルの住所などを見せて行き方を尋ねましょう。

 

ただ、外国人相手だからと丁寧にゆっくり話してくれる人は少ないです。聞き取れなければ紙に書いてもらいましょう。「write down」は「書き留める」「筆記する」を指し、海外旅行では心強い表現です。

 

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